米Googleは現地時間2017年2月7日、機械学習などの人工知能(AI)技術を利用して企業内情報の効率的な検索と収集を支援するアプリケーション「Google Cloud Search」を発表した。法人向けグループウエア「G Suite」の顧客を対象に提供する。

 Cloud Searchは、「Springboard」の名称で2016年6月より初期導入プログラムを通じて提供されていたもの。G Suite内全体でのスマート検索に加え、ユーザーの行動を先回りした必要情報を提示する。

 Cloud Searchを開くと、その日の業務に関連する情報がカード(「アシストカード」と呼ぶ)にまとめられて表示される。アシストカードは、機械知能技術により、ユーザーが必要とする時に必要な情報を提供し、例えば間もなく開催されるミーティングの時間や場所、目を通すべきファイルを表示する。

 仕事用の連絡帳に登録された同僚の連絡先情報、共通のファイルやイベントも確認できる。連絡先情報から電子メール送信、電話発信、「Hangout」起動なども手軽に行える。

 Cloud SearchはG Suiteで設定されたパーミッションに準拠し、アクセス権のあるファイルや情報の範囲内で検索を行う。プロジェクトの内容が関係者以外に漏れたり、自分のTo-Doリストが同僚に見られたりすることはない。

 Cloud Searchは、G Suiteの「Business」および「Enterprise」エディションを導入している法人向けに世界で順次利用可能にする。将来的には、サードパーティー製アプリケーションとの統合といった機能追加も行っていくという。

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