総務省は2017年2月7日、我が国のインターネットにおけるトラフィック(通信量)の実態を把握するために実施しているトラフィックの集計・試算の2016年11月時点の結果を発表した。
それによると、2016年11月の我が国のブロードバンドサービス契約者の総ダウンロードトラフィックは、推定で約8.3Tbpsであり、前年同月比52.2%増となった。引き続きトラフィックは大幅に増加中と言える。
同総ダウンロードトラフィックは前年同月比52.2%増となった。これに対し、移動通信の総ダウンロードトラフィックは前年同月比31.0%増だった。総ダウンロードトラフィックの増加率が移動通信の総ダウンロードトラフィック増加率を上回るのは2年連続である。
調査結果には、「我が国のインターネットトラヒックの現状」「1契約当たりのトラヒックの推移」「契約者別トラヒックの月間平均の推移」「時間帯別トラヒックの変化」「ISP間で交換されるトラヒックの集計」「固定通信トラヒックと移動通信トラヒック」が含まれる。例えば、総アップロードトラフィックは推定で約1.5Tbps(前年同月比39.3%増)で過去最大の伸び率を示したことがわかった。
調査は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)5社、インターネットエクスチェンジ(IX)5団体、研究者の協力を得て実施している。