ソーシャルネットワークで配信されるニュースの品質向上を目的とする非営利団体First Draftと米Googleはフランスで現地時間2017年2月6日、フランス大統領選に関する虚偽情報を防止するためのプロジェクト「CrossCheck」の立ち上げを発表した。

 CrossCheckは、大統領選を春に控えたフランスの有権者がWebやソーシャルネットワーク上で信じるべき人、情報、ニュースを見極められるよう支援する。デマ、噂、虚偽情報を迅速に指摘し、誤解や混乱を招かない正確な報道の実現を目指す。フランス内外のジャーナリストらと協力し、オンラインで配信される写真、動画、コメント、ニュースといったコンテンツの信憑性を検証する。

 昨年行われた米大統領選でも、質の高いニュース報道を支援するGoogle News LabチームとFirst Draftは、投票関連の情報を追跡するプロジェクト「Electionland」を実施した。

 CrossCheckには、 フランスのAgence France-Presse(AFP)、France Medias Monde、France Televisionsや米BuzzFeed Newsなど17のメディアが参加する。米Facebookもツールの活用やメディアリテラシーの向上に関して協力する。

 消費者は、疑わしいサイトやコンテンツをWebやソーシャルネットワーク上で見つけた場合、CrossCheckに問い合わせたり、リンクを連絡してCrossCheckに調査を要求できる。CrossCheckに寄せられたすべての問合せとそれに対する回答は、CrossCheckのWebサイトに掲載される。

[発表資料(First Draft)]
[発表資料(Google)]