米IBMは現地時間2017年2月3日、セキュリティベンダーの米Agile 3 Solutionsの買収手続きを完了したと発表した。企業のサイバーセキュリティ対策をいっそう支援するためとしている。買収金額については明らかにしていない。

 Agile 3 Solutionsは米カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とする非公開企業。同社のソフトウエアは、ビジネスに適した包括的なダッシュボードと直感的なデータリスク管理機能を備え、企業の経営幹部や上級管理職が機密データの保護に関するリスクをより適切に特定、分析、視覚化できるようにする。これにより、ビジネスリーダーは事前に保護対策を進めることができる。

 IBMはセキュリティ部門IBM SecurityにAgile 3 Solutionsを統合し、「IBM Data Security Services」の一部としてAgile 3 Solutionsの製品を提供する。

 IBMによるセキュリティ関連企業の買収はこれが20社目となる。IBMはまた、Agile 3 Solutionsの下請け業者であるインドRAVY Technologiesの買収も完了した。

 Agile 3 Solutionsの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるRaghu Varadan氏のLinkedInプロフィールによると、同氏はIBMの元幹部で、IBMグローバルビジネスサービス部門のSOAソリューション責任者兼チーフアーキテクトを2009年まで約10年間務めた。同氏は2009年6月にAgile 3 SolutionsとRAVY Technologiesを立ち上げた。

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