地球観測衛星の打ち上げを手がける米Planet Labsは現地時間2017年2月3日、米Googleから衛星画像配信事業Terra Bellaを買収することでGoogleと合意したと発表した。買収金額については明らかにしていない。

 買収手続き完了後、Terra Bellaの多数の従業員がPlanet Labsに移籍する。Googleは複数年のライセンス契約に基づき、「Google Earth」向けに画像データをPlanet Labsから購入する。

 Planet LabsのWill Marshall最高経営責任者(CEO)は、「我々は長い間、Terra Bellaチームが成し遂げてきたことに敬服していた。7基の小型高解像度衛星『SkySat』は当社が保有する60基の中解像度衛星を補完するものとなる」と述べた。

 Planet Labsは元米航空宇宙局(NASA)科学者であるMarshall CEOとRobbie Schingler最高戦略責任者(CSO)が2010年に立ち上げた。一方Terra Bellaは2009年創業で、Googleが2014年に5億ドルで買収した(関連記事:Googleが衛星画像配信のSkyboxを5億ドルで買収へ)。当初の名称は「Skybox Imaging」で、2016年3月に改名した。

 SkySatは1メートル未満の物体を確認可能な高精度の画像を撮影できる。Planet Labsが保有する中解像度衛星の精度は3~5メートル程度という。

 Planet Labsは、衛星画像サービスを通じてSkySatのデータを配信する。SkySatにより提供可能なデータおよび解像度が多様化し、新たな顧客や市場を獲得できるとしている。

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