デジタルマーケティングソフトを手掛けるフロムスクラッチは2018年2月5日、人工知能(AI)の活用などで利用者の利便性を高めたと発表した。中小・ベンチャー企業向けの安価な機能限定版も新たに投入。併せて、企業への導入支援や新機能の共同開発などでコンサルティング会社やシステム構築事業者など12社との提携を発表した。

お笑いコンビ「おぎやはぎ」をブランドキャラクターに起用。中央が安部泰洋社長
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 デジタルマーケティングソフト「b→dash」の機能を拡充した。活用するデータの選定から精査、テーブルへの集約をする「データ設計」の作業を自動化する機能、各種のデータをデータウエアハウス(DWH)に統合する際のフォーマットを自動生成する機能、DWHから必要なデータを取り出すデータマートの作成をSQL文を書かずにGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)だけで設定できる機能、マーケティング施策を自動で最適化する機能の4種を追加した。

 中小・ベンチャー企業向けに発売した「b→dash Lite」は、月額利用料を5万円からと安価にした製品。大企業向けの既存製品は月額30万円からだった。安部泰洋社長は「機能を絞って低価格を実現した」と説明し、「AIで利便性を高めたことで人手が少ない中小・ベンチャー企業でもデータ活用を進めやすくなった」と述べた。

 b→dashの導入支援や共同開発を目的としてパートナー企業を増やした。アクセンチュアなどのコンサルティング会社、NTTデータや伊藤忠テクノソリューションズなどのシステム構築事業者と提携した。

顧客への提案や新機能の開発などで12社と提携した
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