米Googleは2017年2月3日、日本語版の検索ランキングのアルゴリズムを今週に変更したことを明らかにした。同社の「ウェブマスター向け公式ブログ」はWebサイトの「品質の評価方法に改善を加え」たとした。目的は「日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策」という。

 2016年12月にディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」が内容の信頼性に関する批判の高まりを受けて閉鎖し、それにきっかけに多くのキュレーションサイトが閉鎖する“騒動”が起きた(関連記事DeNA「WELQ騒動」の余波と教訓、一般企業へ波及も、コンテンツマーケティングが焦点)。

 同時に、記事内容の品質や信頼性が低いにもかかわらず、SEO(検索エンジン最適化)対策によって、Googleの検索結果の上位に表示される問題も指摘されていた(関連記事「WELQ騒動」で浮かび上がったSEO業界の闇)。今回の変更はこの状態に対策を施したとみられる。

 Googleによると、Webサイトの品質評価のアルゴリズムを変更したことで、Webサイトに掲載する情報の信頼性よりもSEOを重視するページが、Googleの検索サイトの表示順で下位になるようにした。同社は今後も継続して品質評価のアルゴリズムを改善していくとしている。