ソフトバンクは2018年2月2日、携帯電話のIPコアネットワークで米シスコシステムズが提唱する新技術「セグメントルーティング」を採用し、1月から運用開始したと発表した。従来の方式に比べ、ネットワーク構成を柔軟に変更できるという。

 従来の方式では、宛先を示すラベルと転送経路のパス情報を全てのルーターに配布していたため、ネットワーク構成が変わるたびに、全ルーターのパス情報などを更新する手間が掛かっていた。

 一方セグメントルーティングでは、ラベルをルーティングプロトコルの拡張で処理し、パス情報を全ルーターに配布する必要がなくなる。このため、ネットワーク設計がシンプルになり、拡張性が高まる。

セグメントルーティングと従来の方式との違い
セグメントルーティングと従来の方式との違い
(出所:ソフトバンク)
[画像のクリックで拡大表示]