ビジネス向けチャットサービスの米Slackは現地時間2017年1月31日、大規模企業向けの「Slack Enterprise Grid」を発表した。これまで大企業は各部門やチームごとに個別にSlackを導入していたが、Enterprise Gridにより全社的な導入が可能になる。

 Enterprise Gridは複数の部門からなる大企業の構造に適応し、チーム間の協業関係を反映したコミュニケーションを構築できる。個々のユーザーには従来のSlackとほぼ同様の使用体験を提供し、管理者には社内のセキュリティ、ポリシー、コンプライアンスを視覚的に管理する一元的なコントロールを提供する。

 管理者はチームや部門ごとにアクセス権限やアプリケーション統合などを設定でき、各チームは最も関連性の高い人々、情報、アプリケーションにアクセスできる。

 複数のチームや部門が関わるプロジェクトを進行する場合には、チーム間で情報をシェアするための共有チャンネルを作成できる。これにより、不要な意見を聞いたり、重要情報を漏らしたりすることなく、効率的な意思決定が行えるとしている。

 また、eDiscoveryやDLP(Data Loss Prevention:データ漏えい防止)機能と統合できるほか、米Palo Alto Networksや米Skyhigh、米Netskopeなどのセキュリティサービスをサポートする。

[発表資料へ]