米Appleが現地時間2017年1月31日に発表した2017会計年度第1四半期(2016年10~12月)の決算は、「iPhone」の販売が好調で、過去最高の売上高を記録した。1株当たり純利益も過去最高となった。

 売上高は783億5100万ドルで前年同期と比べ3%増加した。純利益は178億9100万ドルで同3%減少。1株当たり純利益は3.36ドルで、前年同期の3.28ドルから拡大した。営業利益は同3%減の233億5900万ドルだった。

 アナリストの予測平均は売上高が774億ドル、1株当たり純利益が3.22ドルだった(米Forbesの報道

  Tim Cook最高経営責任者(CEO)によると、iPhoneは販売台数と売上高ともに記録を更新し、サービスおよび「Mac」「Apple Watch」の売上高も過去最高を記録した。

 iPhoneの出荷台数は前年同期比5%増の7829万台、売上高は同5%増の543億7800万ドルだった。米TechCrunchによると、アナリストらはiPhone出荷台数を7630万台と予測していた。

 iPhoneは過去3四半期連続で販売台数が減少していたが、昨年9月にリリースした最新モデル「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」が回復に貢献した。Cook氏は、特に7 Plusの需要が予想以上だったと述べた(米The Verge米CNBCの報道)。

 「iPad」の出荷台数は1308万1000台で前年同期比19%減少、売上高は同22%減の55億3300万ドルだった。Macは出荷台数が537万4000台で同1%増加、売上高は72億4400万ドルで同7%増加した。

 「App Store」や「Apple Music」などを含むその他サービスの売上高は71億7200万ドルとなり、前年同期比18%成長した。Apple Watchや「iPod」「Apple TV」などその他ハードウエアおよびアクセサリーの売上高は同8%減の40億2400万ドルだった。

 地域別の売上高は、米大陸が前年同期比9%増の319億6800万ドル、欧州は同3%増の185億2100万ドル。日本は同20%増の57億6600万ドルだった。一方、中国は162億3300万ドルで同12%減少した。他のアジア太平洋地域は同8%増の58億6300万ドルだった。米国外の売上高が総売上高に占める割合は64%となる。

 またAppleは今後の業績見通しについても明らかにした。2017会計年度第2四半期(2017年1~3月)の売上高を515億~535億ドルの範囲、粗利益率を38~39%の範囲と予測している。

 市場予想を上回る決算発表を受け、Appleの株価は時間外取引で3%超上昇した。

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