新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2017年1月31日、2016年4~12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.4%増の1587億円、営業利益は同5.7%増の151億円だった。売上増に加え、高利率なSI(システムインテグレーション)やクラウドサービスの好調な業績が営業利益を押し上げたという。

 業務ソリューション事業は前年同期比24億円増の855億円だった。中央庁からの大型案件の受注により、公共公益向けが好調だった。製造業向けのアプリケーション開発も増収に貢献した。

 サービスソリューション事業は、前年同期比13億円減の543億円だった。親会社である新日鉄住金向けの売上高が前年同期比19億円減ったことが影響した。クラウド関連の売上高は前年同期から約10億円の増収だったという。

 同社は合わせて株主優待制度の導入を発表した。毎年3月31日時点の株主を対象に、QUOカードを配布する。個人株主を増やして、総株主数の増加を期待しているという。総株主数は2015年3月期に約3300人まで減少し、現在も4000人を割り込んでいる。