米Dropboxは現地時間2017年1月30日、ドキュメント作成および共同編集用ツール「Dropbox Paper」を正式公開すると発表した。Web版は英語や日本語を含む21言語に対応する。

図●Dropbox PaperのWeb版トップページ
図●Dropbox PaperのWeb版トップページ
(出所:米Dropbox)
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 Paperは2015年10月に招待制の限定ベータ版として提供を開始し、2016年8月より招待不要のベータ公開を行っていた(関連記事:Dropbox、チーム向け文書作成・編集ツール「Paper」のベータ版を公開)。これまで200以上の国/地域で利用されているという。

 Paperはドキュメントを素速く作成して、チーム内でリアルタイムの共同編集が行える。テキストに書体やスタイルを適用したり、パソコン内やDropbox上に保存している写真や動画コンテンツを手軽にドキュメントに挿入したりできる。誰がどの変更を加えたかなど更新情報を共有できるほか、「Google Calendar」との連携や、スライド表示に変換するプレゼンテーションモードといった機能も備える。

 正式公開にあたり、タスクリスト作成時に期日を設定できるなど、機能強化を図った。また、チームの作業状況を一カ所に整理して共有できる「Projects」タブを導入する。Projectsタブは一部の利用者に早期プレビューとして提供する。

 iOSおよびAndroid版Paperアプリケーションを数カ月以内にアップデートし、21言語に対応させる。オフラインアクセス機能も追加する。

 また同社は、「Project Infinite」と呼んでいた機能を「Dropbox Smart Sync」の名称でリリースする。ローカルストレージだけでなくクラウド上に保存したすべての共有ファイルおよびフォルダーにデスクトップから即座にアクセスでき、ファイルやフォルダを開くまでパソコンの容量をほとんど消費しない。Smart Syncは、法人向けサービス「Dropbox Business」のユーザー向けに、早期アクセスプログラムを通じて利用可能にする。将来的に個人ユーザーへの提供も検討しているという。

 そのほか、チーム内の誰がいつ共有ファイルを閲覧したか、手軽に確認できる「Viewer Info」機能も、早期アクセスプログラムを通じてDropbox Businessユーザー向けに同日より提供を開始する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]