香港の市場調査会社、Counterpoint Technology Market Researchが現地時間2017年1月27日までにまとめた中国のスマートフォン市場に関する調査によると、2016年第4四半期(10~12月)における同国の出荷台数は前年同期から12%増加、前の四半期から9%増加した。これにより同国におけるスマートフォンの年間出荷台数は過去最高を更新した。

 2016年第4四半期は、米Apple、中国Oppo Mobile Telecommunications(広東欧珀移動通信)、中国Huawei Technologies(華為技術)、中国Xiaomi(小米科技)をはじめとする主要メーカーがそれぞれ旗艦モデルの新製品を投入し、スマートフォンの需要が高まった。

 ただし年間出荷台数を見ると、前年から順調に伸びたメーカーは、Oppo、vivo(維沃移動通信)、Gionee Communication Equipment(金立通信設備)、Huawei、Meizu Technology(魅族科技)といった中国メーカーにとどまり、これら5社の合計シェアは58%に達した。とりわけ、Oppoは前年比109%増、vivoは同78%増と急成長した。これに対し、2015年に好調だったXiaomiとAppleの出荷台数はそれぞれ22%と21%減少した。

 1年前のメーカー別年間出荷台数シェアは、Xiaomiが14.9%、HuaweiとAppleがともに14.3%で、このあとvivoの8.4%、Oppoの7.8%、韓国Samsung Electronicsの7.7%と続いていた。

 これが2016年は、Huawei(16.4%)、Oppo(15.5%)、vivo(13.9%)、Xiaomi(10.9%)、Apple(10.4%)、Samsung(6.9%)の順となった。

 このほか2016年の中国における、スマートフォンの機種別販売台数ランキングを見ると、Oppoの「R9」が首位となり、これに、Appleの「iPhone 6s」、Huaweiの「HONOR Joy 5S」、Oppoの「A33」、Xiaomiの「Redmi Note 3」と続いた。AppleのiPhoneは、2012年以来同国の機種別販売台数ランキングで首位を維持していたが、2016年はOppoに首位の座を明け渡した。

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