サイレックス・テクノロジーは、Linuxを搭載したアプリケーション組み込み用無線LANプラットフォーム「LB-100AN」を2017年1月31日に発売する。機器メーカーは、ハードウエアやドライバーソフトの開発に手間をかけることなく、自社製品・サービスの特色となるアプリケーションの開発に専念できる。基本キット(本体1台・開発環境一式)の価格は3万5000円(税別)。

LB-100AN
LB-100AN
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 自社製品に採用する無線LAN対応プラットフォームをベースとしたハードウエアと、無線LANドライバーを含む開発環境(SDK)を提供する。機器メーカーは、量産実績のあるハードウエアを活用して無線LANドライバーの組み込み作業や設定作業の手間を減らせる。一般に無線LAN対応機器の開発では、ハードウエア開発の初期投資費用・開発期間が大きくなる傾向がある。電波法に基づいた認可取得にも一定のノウハウと費用がかかることが高いハードルとなっていた。

 オフィス用途・産業用途でLinuxベース機器の無線LAN対応化や機能拡張のためのアプリケーション開発を検討する機器メーカー向けに販売する。MFPやプリンターのステータス監視・課金監視などの情報収集ボックス、Bluetooth機器のログ情報を収集してクラウドサービスと連携するBluetooth/Wi-Fiゲートウエイといった用途を想定した。インタフェースの拡張などハードウエアのカスタマイズ対応も委託可能。

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