PwCコンサルティングは2017年1月26日、ERP(統合基幹業務システム)のクラウドサービスを使っている企業に向けて、データの転記入力のような定型作業を自動化するSIサービスを開始した。人に代わって定型作業を実行するRPA(ロボットによる業務自動化)ソフトを活用する。導入費用は、RPAソフトのライセンスを含んで100万円から。導入期間は1カ月から。

クラウドERPの定型作業をRPAソフトで自動化するサービスの概要
クラウドERPの定型作業をRPAソフトで自動化するサービスの概要
(出所:PwCコンサルティング)
[画像のクリックで拡大表示]

 ERPクラウドサービスの導入後に人的作業として残る、定型的な入力作業やシステム間をまたがった処理、簡易的な判断業務などを、RPAを使うことで自動化する。例えば、ERPへのデータ転記、他システムとのデータ連携、レポート出力などを自動化する。

 ERPクラウドサービスはカスタマイズを前提としていないため、ユーザー個別の業務要件への対応が難しい。このため、同サービスを使うことで、かえって現場の業務効率が低下するおそれがある。RPAを活用して、この課題を解決する。

 対象のERPクラウドサービスの種類やユーザーの規模に制限はない。RPAを同時に導入することも可能だが、既にERPクラウドサービスを使っている企業が後からRPAを導入することもできる。市場にある複数のRPAソフトの中からユーザーに合ったRPAソフトを選んで使う。

■訂正履歴
記事公開当初、導入期間を「6カ月から」としていましたが、正しくは「1カ月から」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/01/31 15:15]