グレープシティは2017年1月25日、ノンプログラミングで帳票の作成から管理・運用までを行えるサーバー製品「ActiveReports 11.0J Server」を発表した。2月28日から出荷を開始する。価格は、1年間の保守サポート付きの運用サーバーライセンスが税込135万円。

 同製品は、Webサーバー(IIS)にインストールして帳票やユーザーの管理などを行う「帳票管理サーバー」、帳票を生成する「帳票実行エージェント」、クライアントにインストールして帳票を作成する「帳票デザイナ」の3つのソフトウエアで構成される。これらのソフトウエアは、インストーラの手順に従ってインストールと初期設定が可能なため、Web帳票システムをすばやく構築・運用できるという。

ActiveReports 11.0J Serverの概念図
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ActiveReports 11.0J Serverの概念図
(出所:グレープシティ)

 帳票管理サーバーは、帳票データの管理や帳票のプレビュー機能、ユーザーやログの管理機能などを備える。これらの機能は、Webポータルから利用できる。Webポータルには、管理用向けと利用者向けの2種類が用意されている。

 帳票実行エージェントは、帳票管理サーバーに格納された帳票データを基に、実際に帳票を出力する機能を備える。あらかじめ帳票を出力する日時を設定しておくスケジュール配信に対応している。これにより、夜間に登録したプリンタから印刷といったことも可能。

 帳票を作成する帳票デザイナは、ActiveReports 11.0J ServerをインストールしたサーバーからClickOnce形式でクライアントマシンにインストールする。Visual Studioのような開発環境がなくても利用でき、しかも利用ユーザー数に制限はない。また、ノンプログラミングで帳票を作成できるので、開発者だけではなくエンドユーザーも帳票の作成や編集が可能になる。