UQコミュニケションズ(以下UQ)は2017年1月25日、2017年春商戦向けの取り組みに関する説明会を開催した。発表は大きく、スマートフォン関連とWiMAX関連に分かれる。スマートフォン関連は認知度の向上に伴い好調と説明。「後発のため認知度が2016年6月時点で24%と低かったが、10月に始めた三姉妹のCMのおかげで同年12月には71%に急上昇した。10月以降新規契約数も伸びており、2017年度のMVNOにおける新規市場では30%のシェア獲得も見えてきた」(代表取締役社長の野坂章雄氏、写真1)。
こうしたなかで新機種を投入する。現状ではVoLTEに対応した「P9 lite Premium」と「AQUOS L」が好調なことから、いずれもVoLTEに対応。新機種は京セラ製の「DIGNO W」「DIGNO Phone」、ZTE製の「BLADE V770」である(写真2)。DIGNO Wは昨年発売したDIGNO Lの後継機で、泡ハンドソープで汚れを洗い流せる耐久性が売り。DIGNO PhoneはUQとしては初となる、二つ折り携帯電話型のスマートフォン。BLADE V770はSoC(System on a Chip)にQualcommのSnapdragon 617を搭載したミドルクラスの製品で、「再生音に注力しており、どちらかといえば男性向けのモデル」(同氏)という。
次に料金プランの改定。既に2月から5分間かけ放題の「おしゃべりプラン」と、一定時間の無料電話を込みにした「ぴったりプラン」の2本立てにすると発表していたが、今回データ容量や無料通話時間を拡大した「おしゃべりプランL」「ぴったりプランL」を発表(写真3)。さらに18歳以下を対象とした「UQ学割」を導入し、ぴったりプランS/おしゃべりプランSを1980円で利用できる期間を通常の13カ月から24カ月に伸ばすとしている。
一方WiMAX関連では、2月から通信量制限を大幅に緩和する。これまでは3日間で3Gバイトを利用すると通信制限に抵触し、終日「YouTube動画を標準画質で視聴できる程度」(同氏)まで速度を制限していた。これを2月2日から、3日間で10Gバイトまで利用できるように緩和。さらに通信制限を実施する時間を、混雑時間帯である18時から翌朝2時までに限定した。通信速度についても、従来のあいまいな定義ではなく、約1Mビット/秒と数値で示すようにした。
また新機種として、受信速度最大440Mビット/秒に対応したモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W04」と、据え置き型の「Speed Wi-Fi HOME L01」を2月中旬から発売する(写真4)。