米XPRIZE財団は現地時間2017年1月24日、米Googleがスポンサーを務める月面探査コンテスト「Google Lunar XPRIZE」の最終段階に進む5チームを発表した。日本から参加している「HAKUTO(ハクト)」チームの月面探査ロボットも年内に打ち上げられることになる。

 Google Lunar XPRIZEは2007年9月に開始されたコンテスト。民間出資によって開発されたロボット探査機を打ち上げ、月面を500メートル以上走行させて詳細な探査データを地球に送信するという任務を競う。優勝賞金は2000万ドルで、賞金総額は3000万ドルにのぼる。

 HAKUTOのほか、「SpaceIL」(イスラエル)、「Moon Express」(米国)、「Synergy Moon」(多国籍)、「TeamIndus」(インド)の計5チームが、2016年12月31日までにロケット打ち上げの契約を獲得し、最終段階に進むことが認められた。

 HAKUTOは、インド宇宙研究機関の極軌道打ち上げロケット(PSLV)を契約したTeamIndusチームと相乗りする。PSLVはインドのシュリーハリコータにあるサティシュダワン宇宙センターから打ち上げられる。

 また、SpaceILチームは米Space Exploration Technologies(SpaceX) の「Falcon 9」と契約している。

 5チームは2017年12月31日までに打ち上げを実行する。XPRIZE財団はこれまで2017年末をミッション完了の期限としていたが、「各チームが多様なミッション計画を担っていることから、打ち上げ期限に変更した」と説明している。

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