総務省は2017年1月24日、電波監理審議会から1月11日に受けた答申を踏まえて、BS・東経110度CSによる4K・8K実用放送の衛星基幹放送業務の認定を行った。1月24日の夕方に総務大臣の高市早苗氏が、認定を受けた放送事業者の代表者に認定証を交付した。

 今回、4K・8K実用放送の認定を受けたのは11事業者。BSの右旋波(BS右旋)を使う衛星基幹放送業務の認定を受けたのは、ビーエス朝日とBSジャパン、BS日本、日本放送協会(NHK)、BS-TBS、ビーエスフジの6事業者である。放送開始予定日(申請時のもの)はBS日本が2019年12月1日、残りの放送事業者は2018年12月1日である。

 BSの左旋波(BS左旋)については、SCサテライト放送とQVCサテライト、東北新社、WOWOW、NHKが認定を受けた。放送開始予定日はWOWOWが2020年12月1日、残りの放送事業者が2018年12月1日である。NHKはBS右旋では4K放送を、BS左旋では8K放送を行うことになる。

 東経110度CSの左旋波を使う認定は、スカパー・エンターテイメントが受けた。スカパー・エンターテイメントは2018年12月1日から、8チャンネルでの4K放送の開始を予定する。

 同日には110度CS左旋を利用した4K試験放送の業務の認定も行われた。認定を受けたのは放送サービス高度化推進協会(A-PAB)で、放送開始予定日は2017年4月1日である。

 高市総務大臣は認定証交付の後、「皆様に高精細で臨場感と迫力のある放送を実施していただくことになった。日本の放送の未来を切り拓いていただきたい」などと述べた。