NECネッツエスアイは2017年1月23日、IP電話システムと連携して動作するWeb電話帳ソフト「Extension Power」の販売を開始した。Web画面のクリックによって電話をかけたり転送したりできる。価格は個別見積もり。NEC製のIP-PBX装置を使っているユーザーを中心に提案し、3年間で30社、3億円の受注を目指す。

Extension PowerのWeb電話帳機能のイメージ
Extension PowerのWeb電話帳機能のイメージ
(出所:NECネッツエスアイ)
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 Extension Powerは、トランス・アーキテクトが開発・販売しているWeb電話帳システムである。NEC製のIP-PBX装置と連携して動作する。NECネッツエスアイは今回、Extension Powerの販売に関してトランス・アーキテクトと契約を交わした形である。オンプレミス環境への導入またはクラウドサービスとして提供する。

 Webブラウザーでアクセスして使う。アドレス帳をクリックして内線電話をかけるといった操作が可能。IP-PBXと連携しており、机の上にあるIP電話機を使って通話できる。内線の転送や三者間での電話会議などもWeb上のクリック操作で行える。

 特徴の一つは、Web電話帳だけでなく、任意のWebサイトに書かれている電話番号をクリックして電話を発信できること。これにより、間違った電話番号に発信するというミスがなくなる。WebブラウザーにGoogle Chromeを使い、専用のプラグインソフトを組み込むことによって、同機能が使えるようになる。

任意のWebサイトに書かれている電話番号をクリックして電話を発信できる
任意のWebサイトに書かれている電話番号をクリックして電話を発信できる
(出所:NECネッツエスアイ)
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 外出先のスマートフォンを使いつつ、会社の電話番号から会社の料金負担で外線に電話をかける機能も備える。スマートフォンアプリを操作して外線に電話を発信すると、会社から外線に電話をかけるとともに、会社からスマートフォンに電話をかける。この二つの電話接続を仲介する仕組み。これにより、外出先のスマートフォンから会社の電話を使えるようになる。

スマートフォンから会社の番号で発信できる
スマートフォンから会社の番号で発信できる
(出所:NECネッツエスアイ)
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