米Uber Technologiesは現地時間2017年1月20日、エンジニアリング部門の責任者に元米Google幹部のAmit Singhal氏を迎えたことを明らかにした。

 Amit氏はGoogleの検索事業部門で15年間勤務し、上級バイスプレジデントとして検索チームを率いた。2016年2月にGoogleを退社していたが、このたびUberのエンジニアリング部門担当上級バイスプレジデントに就任した。

 Amit氏は以前よりUberに高い関心を持っていたことを明かし、「Uberの活動について詳しく知るにつれ、それが現在、世界中で最も困難で、それゆえ最も面白いコンピュータ科学とエンジニアリングの挑戦の1つであることがはっきりした」と述べた。

 Amit氏はTravis Kalanick最高経営責任者(CEO)の直属となり、Uberの中核事業である配車、マーケティング、料金設定などを統括するほか、地図サービス部門も指揮する。自動運転技術部門の責任者であるAnthony Levandowski氏のアドバイザーも務める(米New York Timesの報道)。

 自動運転車の開発競争はますます激化しており、GoogleとUberはそれぞれ開発とテストを積極的に進めている。また、米運輸省(DOT)が新たに設置した、輸送の自動化に焦点を当てた諮問委員会には、Googleの親会社Alphabetが設立した米WaymoとUberも参加する(関連記事:米政府が自動運転に関する諮問委員会を設置、WaymoやAppleなど参加)。

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