中国OPPOの日本法人であるOPPO Japanは2018年1月22日、日本市場に参入し、SIMロックフリースマートフォン「R11s」を発売することを明らかにした(写真1)。

写真1●OPPO R11s
写真1●OPPO R11s
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 R11sはセルフィー用の高性能インカメラがアジアで人気を博しているモデルで、詳細なスペックなどは1月31日に発表する予定となっている。

アジア1位、世界4位の「OPPO」が日本上陸

 OPPOは2008年5月に携帯電話市場に参入後、2016年には米IDCの調査で中国市場でシェア1位を獲得。2017年第3四半期のCounterpoint社の調査ではスマートフォンの出荷台数としてアジアで1位、グローバルでは4位となっている。

 グローバル展開として、2009年にタイに進出後、アジアや欧州諸国など30カ国に展開。近年はスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress」にも大型ブースを構えている(写真2)。

写真2●2017年2月のMobile World CongressでのOPPOブース
写真2●2017年2月のMobile World CongressでのOPPOブース
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 日本法人としてのOPPO Japan株式会社は、2017年11月8日に設立。CEOにはインドネシア市場の開拓を手がけ、シンガポール法人のCEOを務めたショーン・デン氏が就任した。

 なお、日本市場ではOPPO Digital Japan株式会社がオーディオ機器を展開しており、国内のBDプレイヤー市場でシェア1位としている。そのOPPO Digital Japanで代表取締役社長を務める河野謙三氏は、OPPO JapanのCOOを兼任する形となっている。

第1弾製品はアジアで人気を集める「R11s」

 日本市場で発売する第1弾のスマートフォン「R11s」は、すでに中国や台湾などアジア諸国で人気を集めているモデルになる(写真3)。日本版の詳細な仕様は未公開とされているが、すでに販売中のグローバル版の仕様を基に主なスペックを紹介する。

写真3●中国・深センに多数掲示されている「R11s」の広告(2018年1月撮影)
写真3●中国・深センに多数掲示されている「R11s」の広告(2018年1月撮影)
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 画面サイズは6.01インチ、パネルは有機ELで、解像度はFHD+(2160×1080ドット)と縦横比18:9の画面になる。SoCには米Qualcomm製のSnapdragon 660、メモリーは4GB、ストレージは64GBで最大256GBのMicroSDに対応する。

 リアカメラは2000万画素と1600万画素のデュアルカメラ構成で、フロントカメラにも2000万画素を搭載する(写真4)。セルフィー向けの機能として独自の「A.I. beauty」を搭載。ニューラルネットワーク技術を用いて人間の顔の254点の特徴から性別や年齢を判断し、最適な補正をかける機能になる。

写真4●リアにデュアルカメラを搭載
写真4●リアにデュアルカメラを搭載
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