電通国際情報サービス(ISID)は2017年1月20日、2016年12月期業績予想を修正すると発表した。営業利益は8億円近い上方修正で最高益を見込む。一方、売上高は22億円強の下方修正とした。

 営業利益予想は期初の57億円から64億円へと13.8%増やした。前期(2015年4~12月期)は9カ月の変則決算だったが、2015年1~12月の営業利益は55億円で、16年12月期はこれを上回り過去最高となる見通し。営業利益率も期初予想の7%から8.1%に上昇する。コンサルティングサービスと自社開発のソフトウエア製品の売り上げが計画を上回ったほか、不採算案件や販管費をともに抑制したことが寄与する。

 今回の修正予想ではこのほか、経常利益を期初予想の58億円から67億円へ、当期純利益も期初予想の38億円から45億円へそれぞれ上方修正し、いずれも過去最高を見込む。

 一方で売上高予想は期初予想の820億円から797億円へと2.7%減少。「金融機関向けと電通グループ向けの売り上げが計画を下回っている」(同社)ためとする。2015年1~12月は812億円の売り上げがあり、16年12月期は実質的に減収決算を見込む。

 同社の2016年12月期決算発表は2017年2月9日の予定。