米国の調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)が現地時間2017年1月18日までにまとめた同国のiPhone購入実態調査によると、2016年10~12月期における「iPhone 7」および「同7 Plus」の販売台数は全iPhone販売台数の72%を占めた。これは前年同期における「iPhone 6s」および「同6s Plus」の販売台数比率を若干上回る水準だった。
またAppleが2016年3月に発売した廉価モデル「iPhone SE」の同年10~12月期における販売台数比率は10%に届かず、前年同期における同じ位置付けのモデル「iPhone 5s」の販売台数比率を下回った。
一方で最上位モデルである「7 Plus」の販売台数比率は、前年の最上位モデル「6s Plus」のそれを上回った。iPhoneでは、より新しく、より高額なモデルへの移行が進んでおり、平均販売価格が上昇しているとCIRPは分析している。
このほか、2016年10~12月に「7」および「7 Plus」を購入した人の16%が前モデル「6s」「6s Plus」からの買い替えで、37%が2世代前のモデル「6」「6 Plus」からの買い替えだった。
また2016年10~12月に前モデル「6s」「6s Plus」を購入した人のうち、17%が2世代前のモデル「6」「6 Plus」からの買い替えで、44%が3世代前の「5s」「5c」とそれ以前のモデルからの買い替えだった。
同期間にAndroid端末から「7」「7 Plus」に移行した人の比率は15%、同じくAndroid端末から「6s」「6s Plus」に移行した人の比率は29%だった。
これについて、CIRP共同創業者のMike Levin氏は、「AndroidからiPhone最新モデルへの買い替え比率はわずか15%で、これは昨年とほぼ同じ水準。iPhoneの最新モデルは、主に既存iPhoneユーザーが購入しているという傾向はこれまでと変わらない」と述べている。
また、「Androidから、値下げされた1世代前のiPhone(6sシリーズ)への移行比率はわずかに増えるが、その規模は依然小さい」と同氏は指摘している。