NECは2017年1月18日、日本航空電子工業を子会社化する株式公開買い付けの終了を発表した。NECの日本航空電子工業の株券所有割合は39.8%から50.77%になり、買い付け決済をする2017年1月23日から日本航空電子工業はNECの連結子会社になる。

 NECは2016年11月29日から日本航空電子工業の株式1000万株の買い付けを募集し、2017年1月17日に終了した。買い付け価格は1株当たり1920円。日本航空電子工業はもともとNECの完全子会社だったが、2004年に株式の一部を売却して持分法適用会社になった。NECは株式買い戻しで子会社化した後も「独立した経営体制を維持する」(NECの広報担当者)とする。

 NECと日本航空電子工業は共同でIoT(インターネット・オブ・シングズ)事業に取り組む。主には「自動車、宇宙、防衛に関するIoTビジネス」(NECの広報担当者)が対象になる。2017年1月30日のNEC第3四半期決算発表で、日本航空電子工業の子会社化による業績への影響について発表があるものと見られる。合わせて、通期の業績予想の修正が発表されるとの見方がある(関連記事:NEC、2016年上期は厳しい業績、「なりふり構わず成長への道探れ」)。