日本オラクルは2017年1月18日、データベースサーバーやJavaアプリケーションサーバーなどのアプリケーション実行基盤を提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Oracle Cloud Platform」について、サービスのインフラ基盤を強化したと発表した。新たにベアメタル上でデータベースサーバーなどを提供開始する。

 Oracle Databaseの実行環境を提供するサービス「Oracle Database Cloud Service」を強化し、これまでの仮想サーバーでのサービスに加えて、ベアメタル上でもサービスを提供する。物理サーバーのスペックは、CPUが最大36コア、メモリーが512Gバイト、ストレージが12.8TバイトでNVM Express(NVMe)のフラッシュストレージを使っている。Oracle Databaseの処理性能は20万トランザクション/秒としている。

 ソフトウエアを動作させるためのサーバー環境を提供するIaaSサービス「Oracle IaaS」も強化した。利用しているサーバー機のスペックを高めたほか、ブロックストレージの最大容量を従来の256Gバイトから2Tバイトに増やした。オブジェクトストレージでは、保存データを暗号化する機能を追加した。

 負荷分散機能を提供するロード・バランシング・サービスは、契約できる帯域を増やした。これまでの1Gビット/秒と10Gビット/秒の二つに加えて、100Mビット/秒、400Mビット/秒、8Gビット/秒の三つを追加した。