良品計画は2017年1月18日、日本全国の「無印良品」288店舗で、中国人向けのスマートフォン決済サービス「アリペイ(支付宝)」を導入すると発表した。1月25日からサービスを開始する。中国で定着しているアリペイによる支払いを受け付けることで、訪日中国人の利便性向上と売上高拡大につなげる。

 来店客はアリペイのスマートフォンアプリを操作し、決済情報を含むQRコードを画面に表示させる。これを店舗のバーコードリーダーで読み取らせると決済が完了する。代金は中国の銀行口座から引き落とされる。

 無印良品の国内店舗数は約420店舗。このうち、入居する商業施設との交渉などの準備が整った288店舗でアリペイによる支払いに対応する。観光地や空港構内の店舗だけではなく、住宅地の店舗も数多く含んでいる。

 中国におけるアリペイ加盟店は80万以上に上り、本人認証済みユーザー数は4.5億人を超えるという。この顧客層の利用を見込んで、日本でも主要百貨店やビックカメラやドン・キホーテといった量販店で導入が広がっている(関連記事:中国からやって来た巨大勢力、QRコード決済「アリペイ」の実力)。