富士通は2017年1月17日、都内で新製品発表会を開催し、6型のWindows 10搭載タブレットや約777gを実現した超軽量ノートPCなど、法人向け・個人向けのPC新製品を発表した。

 発表したのは、法人向けノートPC4シリーズ9機種、タブレット3シリーズ4機種、デスクトップPC1機種、ワークステーション4シリーズ4機種。個人向けPCとしては「FMV」6シリーズ12機種を発表した。

自前の設計開発と工場で法人ユーザーの要望に対応

 発表会には、富士通クライアントコンピューティング 代表取締役社長の齋藤邦彰氏が登壇。同社のビジョンについて「あらゆる人、あらゆる場所でのコンピューティングをすべてまかなうことで、豊かなライフスタイルに貢献する」と語った(写真1)。

写真1●富士通クライアントコンピューティング 代表取締役社長の齋藤邦彰氏
写真1●富士通クライアントコンピューティング 代表取締役社長の齋藤邦彰氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 富士通グループ内での位置付けとしては、「富士通クライアントコンピューティングのPC、富士通コネクテッドテクノロジーズのスマホと携帯、富士通のユビキタスIoTという三つのフォーメーションで、困りごとを解決していく」(齋藤氏)と説明した。

 富士通クライアントコンピューティングの強みとしては、「35年にわたるPC事業の経験から、ベストフィットな商品提供や要望に応じたオーダーメイドに対応できる」(齋藤氏)と語った。具体的には、日本国内での生命保険会社向け端末として台数ベースで80%のシェアを占め、文教端末ではWindowsタブレットの都道府県シェアが86%でいずれも1位とのデータを挙げた。

 生命保険会社の事例としては、「持ち運びやすさ、サインの書き味の心地よさといった要望に応えてオリジナルタブレットを提供した。12型で縦横比4:3の画面を用いるなど、富士通ならではの設計開発技術や自前の工場で実現した」(齋藤氏)と紹介した(写真2)。

写真2●生命保険会社向け端末の事例
写真2●生命保険会社向け端末の事例
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