NECのグループ会社で情報セキュリティサービスを提供しているインフォセックとNECは2017年1月17日、トレンドマイクロの標的型攻撃対策アプライアンス「Deep Discoveryファミリ」の運用を代行するマネージドサービスを開始した。米ファイアアイ製品の運用を代行する既存サービスである「InfoCICマルウェア検知サービス」を拡充する。

Deep Discovery Inspector powered by Express5800」(DDI)の概要
Deep Discovery Inspector powered by Express5800」(DDI)の概要
(出所:NEC)
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 Deep Discoveryファミリは、メール添付やWebダウンロードなどを介して企業内に入り込んできたファイルを解析し、標的型攻撃を検知するネットワークアプライアンス。元々はトレンドマイクロ製品だが、ハードウエア部分にNECのサーバーを利用した製品をNECが販売している(関連記事:トレンドマイクロの標的型対策にNECサーバー版が登場、エントリーモデルも用意)。

 新サービスの内容はマルウエア検知の通知や、検知状況のレポート作成といったものだ。運用対象は、(1)パケットキャプチャーでファイルを抽出する「Deep Discovery Inspector powered by Express5800」(DDI)と、(2)メール中継時に添付ファイルを抽出する「Deep Discovery Email Inspector powered by Express5800」(DDEI)の2製品である。

 運用サービスの価格(税別、以下同)は月額35万円から。監視対象となるアプライアンスの価格は、DDI powered by Express5800が293万3000円から、DDEI powered by Express5800が391万1000円から。販売目標は、2017年度(2018年3月期)で約30社。インフォセックが直販するほか、NECを介しても販売する。

 インフォセックは従来、標的型攻撃のマルウエアを検知することを目的とした運用サービスとして、InfoCICマルウェア検知サービスを提供してきた。米ファイアアイの標的型対策アプライアンスの「FireEye NX」(Web MPS)と「FireEye EX」(Email MPS)の運用を代行するサービスである。