インターネットイニシアティブ(IIJ)は2017年1月16日、Webアクセスを安全にするWebプロキシーゲートウエイ機能をクラウドサービス型で提供する「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」を強化。Webコンテンツに含まれるスクリプトなどを除去することによってマルウエア感染などを防ぐオプション機能「セキュアブラウジングオプション」の提供を開始した。価格はアカウント数に応じた個別見積もり。

セキュアブラウジングオプションの概要
セキュアブラウジングオプションの概要
(出所:インターネットイニシアティブ)

 IIJセキュアWebゲートウェイサービスは、URLフィルタリングやウイルス対策などのセキュリティー機能に特化した、クラウド型で提供するWebプロキシーサーバーである。ユーザー企業は、Webアクセスの経路を同サービスを利用するように設定することで、インターネットへのWebアクセスの危険性を減らすことができる。

 今回、マルウエア対策の一環として、米メンロー・セキュリティー(Menlo Security)が開発した技術で、Webコンテンツに含まれるコードを除去する機能をオプションとして追加した(関連記事:富士通、米Menlo SecurityのWebサイト無害化サービスを9月までに提供開始)。JavaやFlashのコンテンツや、JavaScriptを含んだWebページ、マクロを含んだOffice文書ファイルなどからコードを除去し、コードを含まないHTMLページとして閲覧できるようにする。

 ユーザーがアクセスしているWebコンテンツを、いったんクラウドにある仮想環境(コンテナー)上のWebブラウザーで実行して描画し、HTMLの描画情報だけをユーザーのWebブラウザーに送る仕組み。専用のWebブラウザーやソフトウエア、特別なプラグインなどをインストールする必要がなく、ユーザーは従来のWebブラウザーをそのまま利用できる。