富士通が子会社であるニフティの個人向けインターネット接続事業を売却する検討に入ったことが分かった。日本経済新聞などが2017年1月14日付で、家電量販店のノジマが買収に向けて調整に入ったと報じている。富士通広報は「現時点で具体的な売却先は決定していないが、検討を進めている」としている。

ニフティのWebサイト
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出所:ニフティ
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 ニフティは、企業向けのクラウド事業や個人向けのインターネット接続事業などを提供している。2016年3月期の売上高は668億円。2011年3月期の売上高1035億円から5年間で3割以上の減少だ。個人向けのインターネット接続事業の減少などが響いている。ブロードバンド接続会員数は2016年3月時点で134万人。2011年3月期の183万人から約49万人減った。

 富士通は2016年7月にニフティの株式を取得して100%子会社化。富士通は自社のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」に、ニフティの企業向けクラウド事業を取り込む方針を明らかにしている。