米調査会社Slice Intelligenceが現地時間2017年1月11日に発表したオンラインのヘッドホン販売に関する調査結果によると、米Appleの「AirPods」はワイヤレスヘッドホンの4分の1以上のシェアを獲得しているという。

 2016年12月にオンライン販売されたヘッドホンのうち、ワイヤレスの割合は75%と大幅に拡大した。これは、同月にAirPodsが発売されたことが影響していると、Slice Intelligenceは指摘している。

 AirPodsは最新スマートフォン「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」と同時に9月に発表され、当初は10月後半のリリースを見込んでいた。しかし準備が整っていないとして発売が延び、12月半ばにようやく販売が開始された(関連記事:Apple、出荷が遅れていた「AirPods」をようやく発売)。

 AirPodsの発売日である12月13日は、オンラインにおけるヘッドホン売上高がホリデーシーズン前の平均売上高の10倍に急増し、1日当たりのオンライン売上高として年間1位を記録した。

 AirPodsが登場するまで、過去数年にわたってワイヤレスヘッドホンの首位にあったのはApple傘下のBeatsブランドだった。2015年1月からAirPods発売まで、Beatsヘッドホンがワイヤレスヘッドホンの24.1%を占めていた。

 しかしAirPodsは発売されて以降、12月末までの数週間で最大シェアの26.0%を獲得している。次いで米Boseがシェア16.1%、Beatsはシェア15.4%となった。

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