日本生命保険が600億円超を投じて基幹系システムを刷新することが2018年1月12日までに分かった。2019年3月の稼働開始を予定する。

 刷新によりアプリケーションの開発生産性を高め、保険商品の見直しに伴うシステム改修や商品開発などのスピードを上げる。5万人弱の営業担当者が持つ携帯端末も刷新し、スケジュール管理や担当企業の情報管理といった機能を強化して業務効率を高める。

 「Nissay-SMARTシステムプロジェクト」の名称で刷新を進めている。日本生命は基幹系を動かすメインフレームのサポート期限などに合わせて、およそ7年おきに基幹系を刷新している。前回の刷新は2012年だった。

 基幹系の刷新に合わせてプログラムの本数を約1割減らす。保険の申し込みや契約内容の変更といった事務フローを見える化したうえで、使っていないプログラムを廃棄したり重複する事務フローを統合したりして削減する。