韓国Samsung Electronicsは折りたたみ可能なスマートフォンを2017年第3四半期にリリースする可能性が高いと、韓国の英字新聞「Korea Herald」の記事を引用する形で複数の米メディア(ForbesMashableなど)が現地時間2017年1月11日に報じた。

 Samsungが折りたたみスマートフォン「Galaxy X」を2017年に発表するのではないかとの噂は昨年より報じられていた。Korea Heraldが今回、関係者から入手した情報では、Samsungは第3四半期に10万台以上の折りたたみスマートフォンを投入する見込み。同スマートフォンはディスプレイを外側にして折りたたむタイプで、開いた状態では7インチタブレットとして使用できるという。

 関係者によれば、Samsungはディスプレイを内側にして折りたたむ端末の開発に成功したが、昨年8月ごろディスプレイを外側にする折りたたみ技術の開発に着手した。その方が折りたたんだ状態でディスプレイにアクセスできるためだ。

 すでにディスプレイを内側に折りたたむ技術を確立済みだったので大きな問題はなかったが、収益性などの観点から、Samsungは年内にリリースするべきか判断しかねていると、情報提供者は述べている。

 最終的な判断は、モバイル端末を扱うIT & Mobile Communications(IM)部門の人事異動後になると見られる。同社は通常、12月に幹部人事異動を行っているが、大統領スキャンダルの影響で2月あるいは3月にずれこむ見通しだ。

 なお、競合の韓国LG Electronicsも10万台以上の折りたたみ可能な端末を第4四半期に生産すると伝えられている。自社の新技術を最初に自社製品に採用するSamsungと異なり、LGは折りたたみ技術を米Appleや中国Huawei Technologies(華為技術)の製品に使用する可能性がある。