ディライテッドは2017年1月11日、内線電話の代わりにチャットサービスを利用して来客を知らせるクラウド型のオフィス受付システム「RECEPTIONIST(レセプショニスト)」を発表、同日サービスを開始した。受付に専用アプリケーションを導入したiPadを設置して使う。

RECEPTIONIST(レセプショニスト)の画面イメージ
RECEPTIONIST(レセプショニスト)の画面イメージ
(出所:ディライテッド)
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 来客は、受付に置かれたiPadを操作して、訪問先の社員を呼び出す。訪問先の社員は、チャットサービス(ChatWorkまたはSlack)のメッセージ通知によって、来客を知る。既存の受付システムと異なり、内線電話を使うことなく来客を通知できる。スマートフォンさえあれば、どこにいても通知を受けられる。

 iPad用アプリで利用できる受付方法は三つ。(1)担当者を名前で検索して呼び出す、(2)あらかじめ受付コードを生成して来客者に伝えておき、これを入力させる、(3)通知先のチャットグループをカスタムボタン化して、これを呼び出す、である。カスタムボタンは最大で4個まで設定可能で、ボタンに表示するテキストや通知先のチャットグループを自由に設定できる。

 運用も簡単にした。クラウドサービスなので、設定はWebブラウザー経由で行える。管理のためにiPadを直接操作する必要はほとんどない。社員情報は、CSV(カンマ区切り形式)データで一括登録できる。名前とメールアドレスの一覧だけを取り込み、メール通知を受けた個々の社員がセルフサービスで登録するという方法もとれる。

 サービスの価格は、社員50人当たり月額5000円で、社員10人以下の場合は無料で利用できる。例えば、社員10人なら無料、社員45人なら月額5000円、社員80人なら月額1万円、社員130人なら月額1万5000円になる。また、サービス登録後1カ月(31日間)は、社員何人でも無料で利用できる。

 RECEPTIONISTのソフトウエアは、トレタが開発したオフィス受付アプリケーション「→Kitayon(キタヨン)」をベースに追加開発したものである。ディライテッドは、トレタからソフトウエアの譲渡を受けている。