パナソニックは2018年4月1日に、北米のシステムソリューション事業を手掛ける「パナソニック システムソリューションズノースアメリカ社(PSSNA)」を新設する。狙いは同地域での事業強化。パナソニックの北米子会社の「パナソニック ノースアメリカ」の社内分社として米国ニュージャージー州ニューアークに本拠地を置く。従業員数は約870人の見込み。

 新会社は、パナソニックのBtoB事業を手掛けるコネクティッドソリューションズ社の北米地域法人を合併して設立する。合併対象は、コネクティッドソリューションズカンパニー北米本部(CNSNA)のほか、セキュリティカメラやPOS(販売時点情報管理)システムなどを取り扱う「パナソニック システムコミュニケーションズノースアメリカ社(PSCNA)」、プロジェクターや放送用カメラなどを取り扱う「パナソニック メディアエンターテインメント社(PMEC)」、溶接ロボットなどを取り扱う「パナソニック ファクトリーソリューションズアメリカ社(PFSA)」である。

 新会社では、既存企業のハード商材を組み合わせ、業界別のシステムソリューションとして顧客に売り込む。営業体制を業界別に再編するほか、SI(システムインテグレーション)機能を有する「デジタルソリューションセンター(DSC)」を同社内に設立する予定だ。主に、公共セキュリティ、製造、フード&リテイル、物流、テーマパークの分野に向けたソリューションを開発する。