ソニーは2017年1月10日、音楽ライブといったイベントの映像コンテンツをイベント会場を訪れた人だけが購入して、視聴することができる新たなサービス「PROJECT REVIEWN」を立ち上げると発表した。

 スマートフォンやタブレット向けにPROJECT REVIEWNアプリの配信を同日に開始した。サービスの初導入事例として、1月14日に大阪城ホールで開催される「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」を予定する。

 新サービスは、イベント会場限定の映像販売プラットフォームサービスとして展開する。利用者は、参加したイベントに関連する映像コンテンツをイベント会場で購入して、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にダウンロードして視聴するといったことが可能になる。

 映像コンテンツを購入するには、PROJECT REVIEWNのサイトにアクセスし、イベント会場など指定された日時、場所でチェックインする必要がある。イベントの映像やアーティストの楽屋での様子などの映像コンテンツをその場で購入すれば、PROJECT REVIEWNアプリを使用してダウンロードが可能になる。ダウンロードは、好みのタイミングで実行でき、帰宅してからゆっくりダウンロードすることも可能。

 著作権保護技術にはMarlin DRMを採用する。一つのIDで同時に5台まで登録できる。 決済は各種クレジットカード、ドコモ ケータイ払い決済、ソフトバンクまとめて支払い、LINE Pay、WebMoneyを利用できる。映像コンテンツの内容や、購入後の映像コンテンツの配信タイミングは、コンテンツ提供側の意向によって変わる。

 ソニーは新サービスについて「会場の興奮や感動をそのまま持ち帰りたいというファンのニーズに応えるとともに、アーティストやイベント運営側にとっては、イベント規模の大小にかかわらず、グッズの在庫管理などの心配なく会場限定コンテンツを販売する機会となる」と利点を説明する。

 このサービスは、社内から提案される新たなビジネスコンセプトの事業化を支援・促進するソニーの新規事業創出プログラムから生まれたという。ソニーは、音楽だけでなく、演劇、スポーツ、テーマパーク領域も視野に、エンターテインメント分野で幅広い展開を行っていく予定。

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