米Appleが2017年に発売すると見られる「iPad」は、その製品ラインアップに、画面サイズが10~10.5インチの新デザインが加わる見通しだとMacRumorsAppleInsiderなどの米メディアが現地時間2017年1月9日までに報じた。

 これはApple製品の市場動向やサプライチェーン情報に詳しい台湾KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が1月8日に投資家向けに出した調査ノートで報告したもの。それによると、Appleは現行の9.7インチモデル(iPad Proの小型モデル、iPad Air 2)と、12.9インチiPad Proの中間に当たるサイズの新製品を市場投入する可能性があるという。この新モデルはベゼル幅が狭く、ハイエンドという位置付けになるとKuo氏は報告している。

 そして、2017年の製品ラインアップは、(1)12.9インチiPad Proの第2世代モデル(通称:12.9インチiPad Pro 2)、(2)上述の10~10.5インチモデル、(3)新たな9.7インチモデル、の3つになるとKuo氏は予測している。

 このうち12.9インチiPad Proと10~10.5インチモデルのプロセッサは、現行のiPad Proシリーズの「A9X」を一段階進歩させた「A10X」となり、「iPhone 7」と同じA10シリーズとなる。一方で、新たな9.7インチモデルのプロセッサは、現行のiPad Proや「iPhone 6」などに採用されている「A9シリーズ」になるという。このうち前者は台湾TSMCが製造し、後者は韓国Samsung LSIが製造するとKuo氏は報告している。

 iPadの2017年モデルについては、発売時期が4~6月期になるとの観測が出ている。しかし、もしベゼル幅が非常に狭い新デザインをAppleが計画しているのなら、9月に発売する予定の次期iPhone(通称:iPhone 8)よりも前に発表して、iPhoneの話題を小さくするようなことはしないだろうとMacRumorsの記事は伝えている。