米Googleは現地時間2017年1月5日、オンライン通話システムの音質を向上する技術を手掛けるスウェーデンLimes Audioを買収したと発表した。買収額などの詳細については明らかにしていない。

 Limes Audioは2007年設立された。主要製品として音響エコー除去ソフトウエア「TrueVoice」などがある。同社製品を利用すれば、オンライン会議の雑音、音声のひずみやエコーを低減できるとしている。

 Googleによると、Limes Audioを買収した背景には、ビデオ会議システム「Chromebox for meetings」やビデオチャットサービス「Google Hangouts」の音質改善があるという。

 これらを利用する企業が増えているものの、企業によって会議室の大きさや形状が異なったり、インターネット接続環境が不十分な場合があったりするため、十分な音質を提供できない可能性がある。

 Googleは、Limes Audioの技術を利用してこうした課題を解決し、日常の会議にビデオ通信を活用する「G Suite」顧客に低コストで高品質のオーディオ体験を提供したいとしている。

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