米Amazon.comは現地時間2016年12月27日、同年のホリデーシーズン販売実績に関して一部データを公表した。それによると、同年は有料会員プログラム「Prime」と、商品保管/配送業務「Fulfillment by Amazon」を通じて世界で配送された商品の数が10億個を超え、同社にとって最も好調なホリデーシーズンとなった。

 このうち、同社の音声アシスタント機器「Echo」シリーズの販売は、昨年実績の9倍以上となった。小型版の「Echo Dot」はギフトとして購入された商品のトップとなり、同年3月の発売以来「世界中で数百万台が売れた」という。Echoシリーズをはじめとする、「Fire TV Stick」「Fireタブレット」などの「Alexa」対応製品はいずれも全商品カテゴリーを通してベストセラー商品となった。

 Primeは、無料体験者の数が、これまでのホリデーシーズンのそれを上回った。また最短1時間以内で商品を届ける「Prime Now」の利用は12月23日がピークとなり、この日の注文は昨年の3倍以上あった。

 このほか、ホリデーシーズンを通してAmazonでショッピングした利用者の72%以上はモバイルからのアクセスだった。Amazonの無料ショッピングアプリの利用は昨年から56%増えた。11月第4木曜日の感謝祭(今年は11月24日)の翌週月曜日にあたるサイバーマンデー(今年は11月28日)は、1秒当たり、エレクトロニクス製品の注文が約46件、玩具の注文が約36件あったという。

 Amazonの物流拠点における商品取り扱いのピークは12月19日だった。米国では20万人以上の正規/臨時従業員が繁忙期に対応した。Amazonは過去2年間で十数の物流拠点を立ち上げており、その多くではロボット技術を導入した。現在は世界20以上の拠点で、約4万5000台のロボットが稼働しているという(関連記事:アマゾン、商品棚を運ぶロボット「Amazon Robotics」を国内初導入)。

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