タイムインターメディアは2016年12月26日、LINEやSlack上で動作するチャットボットをスクリプトベースで作成できるツール「Kiten(キテン)」のベータ版の提供を始めた。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型のクラウドサービスで提供する。

 チャットに出てくる文字列に自動で反応するチャットボットを、ルールを記述したスクリプトで開発できる。開発を効率化するテンプレートも用意する。文字列の合致ルールは正規表現で記述可能。

 文字列に合致した際には、チャットで文字列を返したり、外部プロセスを起動したり、外部システムにWeb API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)で連携したりといったアクションを起こせる。特定時刻にアクションを起こすといったスケジュール設定も可能。

 業務への応用例として同社は、コールセンターでの利用例を挙げる。コールセンターにかかってくる電話の6割は問い合わせであり、さらに、問い合わせの8割はほぼ同じ内容という。チャットボットは、この8割を効率よく処理するために活用できるとしている。

 2017年2月までベータ版を提供し、同年3月から正式版を提供する予定。正式版に向けて機能を強化する。まず、標準機能を拡充することで、コールセンターへのチャットボットの導入にかかる費用と期間を短縮する。さらに、LINEとSlack以外のチャットサービスでも使えるようにする。

 正式版では無料プランのほかに有料プランも用意する。有料プランの価格体系は未定。Kitenは、バーチャレクス・コンサルティングと共同で開発している。