エリクソン・ジャパンは2016年12月22日、メディア向け説明会を開催し、第5世代移動通信システム(5G)の標準化の取り組みや実用化に向けた各国のロードマップなどを説明した。2020年以降の実用化が期待される5Gについて、独自の調査に基づく予測を紹介した。

5Gの標準化や実用化のロードマップ
5Gの標準化や実用化のロードマップ
[画像のクリックで拡大表示]

 同社の藤岡雅宣CTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)は「2022年までに世界人口の約10%が5Gを利用できるようになる」と語った。5Gの標準化スケジュールについては、2016年12月に5Gの要求条件の定義が固まったことを紹介。今後、新無線技術(NR:New Radio for 5G)の標準化に向けて2段階で仕様を決めていくという。

エリクソン・ジャパンの藤岡雅宣CTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)
エリクソン・ジャパンの藤岡雅宣CTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)
[画像のクリックで拡大表示]

 5Gの商用化に向けた取り組みでは、米国で2017年に固定無線アクセス(FWA)として商用サービスが始まる予定だ。日本や中国では2020年に商用サービスを開始する。大半の事業者が5Gを導入するのは2020年以降となるが、現時点で約30社の事業者が5Gの導入計画を公表し、一部では実証も開始しているとした。