楽天子会社のルクセンブルクViber Mediaは2016年12月21日、コミュニケーションアプリ「Viber」を大幅アップデートした。特に大きいのは「チャットエクステンション」と呼ぶ、外部サービス連携機能を実装したことだ。例えば、検索して“拾った”画像をスタンプ代わりに利用できるようになる。

Viberの新機能「チャットエクステンション」でGiphyを利用したイメージ
Viberの新機能「チャットエクステンション」でGiphyを利用したイメージ
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 アップデート後のViberでは、メッセージ欄に「@外部サービス名 検索ワード」と入力すると、外部サービスを使って検索した結果を候補として表示する。ユーザーは候補を選択すると、その内容をチャット画面に送信できる。例えばGIFアニメーション検索サイト「Giphy」を使う(「@GIPHY」と入力)と、検索結果から見つけたGIFアニメーションをチャット画面に送信できる。

 Giphy以外の連携サービスとしては、映画データベースサービス「The movie DB」、Wikipediaがある。The movie DBとの連携では、映画のクリップ動画を送信できる。Wikipediaとの連携では、検索した単語のページのリンクをチャットで簡単に共有できる。楽天広報は「現在は英語のサービスだけだが、今後日本語のサービスにも対応させていく」とコメントした。

 既存のアプリ内でのスタンプ販売と“共食い”することも考えられるが、「スタンプの販売をやめる計画はない。今回のアップデートはユーザーの利便性を追求した結果」(楽天広報)と説明している。なお、Viberにおけるスタンプ販売の売上高は「非公表」(楽天広報)とした。