米ニューヨーク市は現地時間2016年12月19日、モバイル端末で駐車料金を支払うシステム「ParkNYC」の運用開始を発表した。まずマンハッタンで導入し、段階的に市内全体に拡大する。2017年夏までに公共駐車場の8万5000スポットすべてに対応させる。

 ParkNYCを使用するには、専用アプリケーションをダウンロードしてアカウントを登録し、電話番号や電子メールアドレスなど個人情報を入力して、パスワードを設定する。車のナンバーや支払いに使うクレジットカードを登録する。

 駐車場に車を停めたら、パーキングメーターの固有ゾーン番号と駐車時間を入力する。時間が超過しそうになると、アプリ内や電子メールなどで通知が届く。予定時間を過ぎてしてしまっても、上限時間位内であれば、車に戻らなくてもそのまま延長できる。

 ParkNYCは支払い手段の1つとして提供するため、従来どおり現金やクレジットカードあるいはデビットカードによる支払いも可能。支払い手段によって駐車料金や時間が変わることはない。

 Bill de Blasioニューヨーク市長は、「領収書不要ですぐに駐車場から出られる。ニューヨーカーにとって最も貴重な時間というリソースを節約できる」と述べている。

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