米エバーノートは2016年12月15日(現地時間)、同社が運営するメモ・記録サービスの「Evernote」において2017年1月23日付で適用すると予告していたプライバシーポリシー改定を撤回すると発表した。

 新プライバシーポリシーは、一部のエバーノート社員がユーザーアカウント内に保存されているデータにアクセスできることを明記していた。関連性が高いコンテンツを提示する機能などで使われる機械学習システムの動作を確認するためには、人間による目視確認が必要だという説明だった。

 エバーノート社員がデータを閲覧できるという点について、利用者の反発が強まっていた(関連記事:さよならプライバシー、Evernote社員が利用者のノートを閲覧可能に)。同社は撤回についての発表文の中で、「顧客から新プライバシーポリシーに関する不安の声が多く届いた。プライバシーを守ることが重要だと再確認し、撤回を決めた」としている。

米エバーノートの発表文書(英語)