東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2017年2月1日に、生産管理パッケージ「MCFrame」の新版となる「MCFrame 7」を発売する。過去の製品からアーキテクチャーを一新、グループ全体での展開を想定したマスター機能や、複数の生産形態に対応できる機能を用意する。

写真●東洋ビジネスエンジニアリングの羽田雅一 常務取締役
写真●東洋ビジネスエンジニアリングの羽田雅一 常務取締役

 MCFrameは生産、販売、原価管理の機能を持つ製造業向けのパッケージソフトだ。最初のバージョンは1996年に販売開始した。B-EN-Gの羽田雅一 常務取締役は、新版のMCFrame 7について「MCFrameはこれまで個別最適で製品強化を進めてきた。製品投入から20年を経て、基盤を統一して強化する必要があると判断。3年前からプロジェクトを進めてきた」と話す。

 MCFrame 7は、グループ全体での導入を支援するため、品目や取引などグループ共通で利用するマスターを「共通マスター」として管理する一方で、グループ各社が個別にBOM(部品表)や生産場所などのマスターを持てる構造とした。

 組み立て型とプロセス型の両者の生産形態を1社でカバーする企業が増えていることから、従来のMCFrameでは様々な機能をアドオン(追加開発)ソフトやテンプレートとして提供していた。MCFrame 7では、これらの機能を本体に取り込んで提供する。

 こうした機能を追加することで、「IoT(Internet of Things)の活用など、デジタル化する製造業の現場を支える製品として進化している」と羽田常務は話す。