米Oracleは現地時間2016年12月15日、2017会計年度第2四半期(2016年9~11月)の決算を発表した。クラウド事業が引き続き好調で、特にSaaSおよびPaaSは4四半期連続で成長幅が広がった。しかしクラウド以外が不調で、売上高は市場予想に届かなかった。

 会計原則(GAAP)ベースの総売上高は90億3500万ドルとなり、前年同期の89億9300万ドルと比べ微増にとどまった。純利益は20億3200万ドルで同8%減少し、希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.48ドルで同5%縮小した。営業利益は同3%増の30億3700万ドルだった。

 非GAAPベースの場合、純利益は前年同期比6%減の25億7400万ドル、EPSは同3%減の0.61ドル、営業利益は同2%増の38億700万ドルとなる。

 非GAAPベースのEPSはアナリスト予測である0.60ドルをわずかに上回った。アナリストらの売上高予測は91億1000万ドルだった(米Business Insiderの情報)。

 事業別の売上高を見ると、ソフトウエアおよびクラウド事業は合計71億7700万ドルで前年同期と比べ2%増加した。内訳は、ソフトウエア事業が同4%減の61億2400万ドルで、ライセンス更新および製品サポートは同2%増加したが、新規ライセンスは同20%激減した。一方、クラウドサービスは10億5300万ドルで同62%成長し、IaaSは同6%増、SaaSおよびPaaSは同81%急伸した。

 ハードウエア事業の売上高は前年同期比10%減の10億1400万ドル。システム製品の収入は同13%減少し、システムサポートによる収入は同6%減少した。サービス事業の売上高は同2%減の8億4400万ドルだった。

[発表資料(プレスリリース)]
[発表資料(財務諸表)]