アマゾン ウェブ サービス ジャパンは2016年12月15日、米国ラスベガスで開催された「AWS re:Invent 2016」の国内向け事後説明会を開催した。re:Inventはクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」の技術者向けイベントだ。説明会に登壇した技術統括部の岡嵜禎本部長技術統括責任者は「今回のイベントで24の新サービスを発表した。先進的なサービスを提供し続けていることがAWSの競争優位性だ」と話した。

技術統括部の岡嵜禎本部長技術統括責任者
技術統括部の岡嵜禎本部長技術統括責任者
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 岡嵜氏は「フォーカスすべき内容」として、テキストの読み上げサービス「Polly」、深層学習を使った画像認識機能が使える「Rekognition」、自動応答するチャットボットが開発できる「Amazon Lex」など、人工知能(AI)関連の新サービスを紹介した。

 「アマゾンはEC(電子商取引)サイトでのお薦め商品の提案などに、AIを古くから使っている。日本に導入した倉庫内で商品棚を運ぶ自走式ロボットもAIを使っている。アマゾンはAIに強い」(岡嵜氏)。

 同氏は「AIはデータの量が成果を分ける技術領域だ。AWS上に豊富なデータを持っている利用者が多いことが、AWSのAI関連サービスの優位性といえる」と話した。

 ほかにも説明会では、IoT(インターネット・オブ・シングズ)機器にイベント駆動型コード実行の「AWS Lambda」を組み込める「AWS Greengrass」を紹介。AIとIoT機器を組み合わせて実現する、精算レジがないコンビニ「Amazon Go」のコンセプトムービーも上映した。