中国のアリババグループとソフトバンクの合弁会社であるSBクラウドは2016年12月15日、中国でトップシェアを持つパブリッククラウドサービス「Alibaba Cloud」の国内提供を開始した(関連記事:中国最大手のAlibaba Cloudが日本上陸、国内データセンターで安心感高める)。

 単一アカウントで、SBクラウドが日本に保有するデータセンターのほか、中国、米国東部、米国西部、香港、シンガポールの各エリアにあるデータセンターを円建てで利用できる。

 主なサービスメニューとして、仮想サーバーを提供する「Elastic Compute Service」のほか、データベースサーバーを提供する「ApsaraDB for RDS」や、オブジェクトストレージを提供する「Object Storage Service」を提供する。仮想サーバーのパッケージ料金には、基本的なセキュリティーサービス「Anti-DDoS」も含まれる。

 日本リージョンのパッケージプランの例として、仮想サーバー1台を月額1200円からで提供する。必要なディスク容量や転送トラフィック量などに応じてパッケージを選択可能で、ディスク容量などの詳細入力は不要。設定画面は1ページのみで、仮想サーバーは設定終了後、最速60秒で起動するという。

 必要に応じてベアメタルサーバーも利用できるが、米ドルでの支払いとなる。ベアメタルサーバーは、最小スペックがサーバー1台当たり月額67.2ドル、最大スペックがサーバー1台当たり月額1344ドル。