NTTレゾナントは2016年12月14日、本社で記者発表会を開催し「gooのスマホ」の最新モデルや新アプリ「gooメモ」を発表した。

 NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏は、「gooのスマホ」について「フィジカルなポータルを提供すべく、1年半前から端末事業を開始した。これまで好調にサービスを継続している」と振り返った(写真1)。

写真1●NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏
写真1●NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 製品展開の方針として、「我々は市場の中で大手ではない。そこで、求めている人がいるのに供給されていない分野を狙って企画開発をしてきた」(鈴木氏)と説明。価格を重視した「g01」やおサイフケータイに対応した「g04」、女性向けの「g05」などを振り返り、その最新モデルとして「g07」(グーマルナナ)を発表した(写真2)。

写真2●gooのスマホ「g07」
写真2●gooのスマホ「g07」
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 g07の特徴は、「DSDS」(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)。「gooで検索されるキーワードは、世相を反映する鏡だと自認している。2016年夏頃にモトローラのMoto G4 Plusが登場し、DSDSという言葉が急速に検索されるようになってきた」と語る(写真3)。

写真3●gooで「DSDS」の検索回数が急上昇
写真3●gooで「DSDS」の検索回数が急上昇
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 DSDSとは、1台のスマホに2枚のSIMカードを入れるデュアルSIM利用時に、同時待ち受けに対応すること。g07ではLTEと3Gの同時待ち受けが可能という。「海外出張時の利用や、会社用のスマホと個人用のスマホを1台にする、といった使い方が考えられる」(鈴木氏)。

 NTTレゾナントが特に訴求するのが、通信費の削減。「いま、スマホとガラケーを2台持ちしている人はコストコンシャス。大手キャリアの音声通話SIMと、データ専用SIMを組み合わせて料金を節約する、といった活用がされている」(鈴木氏)と語る。

 一方で、大手キャリアから格安SIMへの移行が現実的には難しいケースも多いと指摘する。「通信品質やキャリアメール、長期優遇、家族での利用など、大手キャリアから抜けられない場合も、通信費を抑えるためにDSDSを活用してほしい」(鈴木氏)とアピールした。

 具体的な節約効果については、大手キャリアと比較して示した。大手キャリアで音声通話定額のライトプランと5GBデータを契約時に月額料金が約7000円になるのに対し、大手キャリアの音声通話定額のライトプランとOCNモバイルONEの5GBプランという2枚のSIMカードを組み合わせると約4450円になる、とした。